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モノではない、体験のギフト ソウ・エクスペリエンス 西村琢氏

ifs岩元俊輔

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マーケティングアイオンライン


様々な体験ギフトを提供し、2005年の設立時より着実にファンを増やしている「ソウ・エクスペリエンス」。パドルサーフィン、エステ、陶芸教室、ヨガ、クルージングなど、あらゆるジャンルの体験が詰まったカタログギフトを展開している。10種ほどから始まったメニューも、現在は100種近くにものぼり、ユーザーの幅も広がっているという。

百聞は一"験"にしかず

 


 

ソウ・エクスペリエンスは、イギリスでポピュラーなギフトサービスからヒントを得て、独自の体験ギフトの展開を始めた。「もともと起業志向が強かったので新しいビジネスができないかとアンテナを張っていたところ、このサービスを見つけました。イギリスでは20~30社ほどの体験ギフト会社があり、ひとつの産業として成り立っています。日本では習い事ビジネスなどがありますが、体験という大きな考えをパッケージ化したサービスはまだ無かったのでチャンスと思い展開を始めました。最初は思うように人を誘引することができず苦労したのですが、メディアで取り上げられたのをきっかけに伸び始め、いまは毎年業績も順調に推移しています。」と代表取締役の西村琢氏は語る。「百聞は一“験”にしかず、という言葉を社内で良く使うのですが、体験から得られる感情や記憶は特別だと思います。特にモノと情報が溢れている状況の中で、自分にしか得られない“実感”が見直され始めているようです。」
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ソウ・エクスペリエンスの体験ギフトの数々

小さなハードルを取り除いてあげる

カタログには5250円の気軽なギフトから5万2500円のギフトまで数多くの体験ギフトが並ぶ。価格でセグメントしたものだけでなく、テーマで絞ったカタログも用意。癒しを求めている人には「リラックス」、カップルや夫婦が二人で楽しめる「For 2」など、気分や目的によって絞込みがしやすいよう心がけている。「ここ最近、何か新しい体験をしたいという意識が以前に増している印象がありますが、無数にある選択肢からひとつを選ぶというのはとてもパワーがいることだと思います。予め、ジャンルや気分で選択肢をしぼり、選びやすくなるよう、お膳立てすることが非常に重要ですね。また、新しい体験への一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいるものです。ユーザーは背中を押してくれるのを待っている気がします。サービスを提供する側としては、体験に到達するまでの小さなハードルをできるだけ取り除いてあげることが大事だと感じています。」

"Green"は人気の高い定番の体験を集めたカタログ

感想の共有が体験欲求のループを生み出す

ソウ・エクスペリエンスでは「体験」の輪を広げるサービスとして、おすすめのエクスペリエンス・スポットとその感想をオンラインで共有できる「エクナビ」をスタートした。
「イメージは、食べログの体験サービス版というのに近いですね。ある人がおすすめの体験スポットを提案すると、そこに行ってみた人が「ここが面白かった!感動した!」などという、コメントを入れられるようにしています。「ここに来たら思わずプロポーズしちゃいそうになるスポット」「女子でも行けるラーメンスポット」「父の日に連れていってあげたいスポット」などをプレイリストにして、誰とどんな気分でどこに行きたいかをもとに、とっておきの場所を選び、その感想を共有できる。スポットを提案した側に自分のお気に入りの場所に対して人が喜んでくれたという満足感がリアルに感じられ、受け手側は良い反応が多いスポットほど行きたくなる。特に同世代の人たちは専門家のレビューよりも、信頼できる友達など距離の近い人からのおすすめを大事にしている人が多いので、ユーザーの体験スポットとその感想を共有できる場をつくることで、行ってみようという意識のループが生まれるのでは、と考えています」

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ソウ・エクスペリエンスは、今後も「体験」をキーワードに様々なサービスを展開していくという。

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profileソウ・エクスペリエンス 株式会社
代表取締役  西村 琢氏

1981年東京生まれ。2003年、慶應義塾大学在学中に松下電器(現パナソニック)事業プランコンテストで優勝、3000万円の出資を受ける権利を得る(その後、本プロジェクトは中止)。2005年、23歳の時に体験をギフトにして販売する会社、ソウ・エクスペリエンス株式会社を設立。
http://www.sowxp.co.jp/

 

2010.07.14